FOUJITA
1/29(金)まで!
エコール・ド・パリ――戦時の日本
二つの文化と時代を生きた画家 藤田嗣治の、知られざる世界を圧倒的な映像美で描く。
『死の棘』で第43回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ&国際批評家連盟賞をダブル受賞、『泥の河』『伽倻子のために』『眠る男』など海外でも高く評価される小栗康平監督の、十年ぶりとなる最新作だ。パリで絶賛を浴びた裸婦は日本画的でもあり、大東亜の理想のもとに描かれた”戦争協力画”は西洋の歴史画に近い。小栗監督は「これをねじれととるか、したたかさととるか。フジタは一筋縄で捉えられる画家ではない」と語る。戦後、「戦争責任」を問われたフジタはパリに戻り、フランス国籍を取得。以来、二度と日本の土を踏むことはなかった。フジタは二つの文化と時代を、どう超えようとしたのか。フジタを演じるのは、韓国の鬼才キム・ギドク監督作品に出演するなど海外での活躍も目覚しいオダギリジョー。フランスとの合作は本作が初めてである。映画の半分を占めるフランス語の猛特訓を受けて、撮影に挑んだ。フジタの5番目の妻、君代役には、『電車男』『嫌われ松子の一生』『縫い裁つ人』などで名実ともに日本を代表する女優、中谷美紀。さらに、加瀬亮、りりィ、岸部一徳ら味わい深い個性派が集まった。フランス側のプロデューサーは、世界的大ヒットとなった『アメリ』のほか、アート系の作品も数多く手掛けるクローディー・オサール。静謐な映像美で描く、フジタの知られざる世界が現出した。
1920年代、フランス・パリ。
「乳白色の肌」で裸婦を描き、エコール・ド・パリの寵児となったフジタ。
ピカソ、ドンゲン、モディリアーニ、キスリング、スーチン、ザッキン・・・・
時代を彩る画家たちと美しいモデルの妻、カフェ・ロトンドでの華やかな日々。
1940年、第二次世界大戦を機に帰国。「アッツ島玉砕」ほか数多くの“戦争協力画”を描き、
日本美術界の重鎮に上りつめていく。
五番目の妻となった君代と、疎開先の村で敗戦を迎えることになるが....。
■1/23(土)~29(金)の上映スケジュール
16:10 / 19:00(~終21:20)
※1/29(金)までの上映です。
☆全席指定・各回入替制となります。
☆前売券・各種鑑賞券をお持ちの場合も劇場窓口にて日時・座席指定券にお引換えが必要となります。